マジカルコネクションな日々14 HoSoVoSo君のレコ発ワンマンに寄せて

昨日、2019年6月1日は忘れられない1日となった。午後は名古屋のFM局が主催しているサカエスプリングと言うフェスに出かけて、夜は今池の得三へHoSoVoSo君のレコ発ワンマンライブに行った。ギリギリまで告知をしていたのでお客さんの入りがちょっと心配だったけど、実際入ってみたら超満員で余計な心配する必要はなかった。そりゃそうだ。


HoSoVoSo君の最新作「春を待つ2人」は先週購入した。馴染みの曲が大半を占めていたけど、こうして改めて聴くと新鮮な感動と発見があった。ライブで聴くとよくわからなかったけど、CDを聴いたら歌声に色気があったので正直驚いた。
今更ではあるけどそういう新しい発見があったし、楽曲の良さ、演奏の良さ、歌声、さらにジャケットのビジュアルひっくるめて、傑出したクオリティだった。全曲シングルカットしたい、と語っていたのも誇示ではなく、その通りだったし、これがHoSoVoSoの音楽なんだと、日本の音楽シーンに対して挑戦状を叩き付けているような強い意志を感じた。もっとも「白い粉」をシングルにしたら即座に放送禁止になるだろうけど。


そうやってCDを聴いていた直後だったこともあり、今回のレコ発ワンマンにはとても期待していた次第だったけど、こちらの想像をはるかに超える素晴らしいライブだった。2部構成で、CDになっている曲、なっていない曲(さすがにこれは出せないよなという曲もあった)、カバー、とまさにファンが聴きたい曲を余すことなく披露してくれた。MCでは軽快に毒を吐いていたけど、ワンマンだし、客席はファンばかりなのでドン引きすることもなく、いつものことだと受けとめていたんじゃないだろうか。バックのサポートメンバーも、ライブによって編成は変わるものの、今回はまさにメンバー総出演という編成であり、言うまでもなく演奏は鉄壁であった。ドラムの春日井君と二人になるとフリージャズみたいな展開になって、バイオリンの岩田さんがえっどうすんの?と言いたそうな困った顔していたのが客席から見るとおかしかったけど、リハと本番で違う展開になってもちゃんと仕上げてしまうメンバーたちは素晴らしいし、しょうがないなと思いながらもみんなとても楽しそうだった。リードギター&スティールギターでシノックスが参加していたけど、先々週の大瀧ヌーバンドのレコ発ライブもそうだったけど、とても安定感があった。ラストは「ストーク」で大盛り上がりで終演し、その後はアンコールとなり、なんとオフコースの「YES -NO」をカバーした。その後の「春を待つ2人」でかなり胸が熱くなった。演奏が終わり終演を告げても拍手は鳴り止まずダブルアンコールとなり、HoSoVoSo君のライブではおなじみの植木等の「スーダラ節」で締めくくられた。レコ発ライブの最終曲が「スーダラ節」というのもHoSoVoSo君らしいと言えばらしいけど、最高に楽しかった。


週末の得三を満員御礼にするなんてなかなかできることじゃないけど、この日は大瀧君のライブもそうだったように、客席埋めるために普段ライブに来ない友人や家族に声かけまくって義理で無理矢理集めたのではなく、本当にHoSoVoSo君の音楽が聴きたくて集まった観客だったから、これまでやってきた活動に対処て、そしてこれから活動していく上での自信になったと思う。
勢いに乗っているアーティストというのは坂道を全力で駆け上がっているようなものだけど、走っているアーティストの後ろを一緒に走っていくことにファンとしての喜びがある。最初の頃は後ろを走っていた人たちは少なかったかもしれないけど、今ではこんなに大勢の人が一緒に走っているし、これからもさらに大勢の人が後ろ姿を追いかけながら走っていくことになるだろう。アルバムは傑作で、サポートもスタッフもファンにも恵まれているしで、まさに時代がやっと追いついた感があるけど、この時流に上手く乗って行って欲しいと願う。この「時流に乗る」というのがかなり重要で、そこに乗り損なって機会を失っていったアーティストがたくさんいるし、実際そういう人も見てきたから、この機会を逃さず、まさに一期一会だと思うので、がんばってもらいたい。もちろん、僕にできることは応援することしかできないので、客席からはもちろん、マジカルコネクションという場を通じてしっかり応援していきたいと思っている。


改めまして、HoSoVoSo君レコ発ワンマン大盛況おめでとうございます。
バックの春日井君、シノックス、岩田さん、北川さん、そしてしのちゃんお疲れ様でした。
そして郷田さん、本当にお疲れ様でした。郷田さんはまさにビートルズにとってのブライアンエプスタイン、越路吹雪にとっての岩谷時子のような存在で(例えがみんな古いな)、本当に心血を注ぎ。HoSoVoSo君の才能を信じて全身全霊でサポートしているので僕なんかは頭が下がるばかりだけど、郷田さんがいたからこそ今があるし、これからもあると思っている。今回のレコ発ライブはこれまでの活動の総決算的な意味合いがあったかと思うけど、この先の事を考えたら途中経過でしかないので、さらに前を見て、さらに上をめざして行ってほしい。狭いシーンで細々とではなく、メジャーなシーンでバリバリやってほしい。そして僕がマジコネのオファーをしても、ギャラが釣り合わない、事務所を通してくれと断ってほしい。期待している。うちの娘のことも今後ともよろしくお願いします(最後のまとめがこれか)。